三点リーダーとダッシュについて考える

三点リーダー……
そう、この「…」てんてんてんが三点リーダなんですが、小説などでは沈黙を表したり、間を作るのに使われています。
今日はこの三点リーダを無駄に掘り下げていきます。
三点リーダーの正しい使い方?
普段からLINEやSNSでも普通に使っているであろうこの三点リーダーですが、一応その表記方法にルールがあるのはご存知でしょうか?
三点リーダーの正しい書き方は、単独で使うのではなく「……」このように2つセットで書きます。
なので、ものすごい沈黙が流れてるときなんかは…………って感じになります。
そんな事知らない人のほうが多いので、「…」1個だけで書いてる人の方が圧倒的に多いです。
何故単独で完成されている三点リーダーをふたつつなげる必要があるのかと言うと……
原稿用紙で手書きをするときには、三点リーダーを2マス続けて書き入れるのが一般的だが、1946年(昭和21年)に文部省教科書局調査課国語調査室が作成した『くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)』のテンテンの用例に、点6つが打たれていることから広まった可能性がある。同案にはテンテンの符号として点6つと点3つが併記され、テンテンと同種の記号として会話で無言を表す点9つのテンセンを示しており、項目のつなぎもテンセンとしている。それ以前から植字の現場において、「ミ」等と誤植しないために複数マスにわたって書かれていればリーダーと判断が可能であることから、出版業界の慣習であったとする説もある。
リーダー (記号) - Wikipedia
こういった経緯からルールが出来上がったからなのです。
確かに「……」が一般的には正しいルールでよく使われていますが、日常的な会話で三点リーダを使うと2個あったら何か変に感じませんか?

実際に使っているんですが、何か堅苦しいし、ムダに長い。




本当は正しい使い方なんて無い
よくウェブ上で、三点リーダーの正しい使い方云々の記事がありますが、厳密に言えば「正しい使い方」というのはありません。
ただ、その方が綺麗で読みやすいからそうしている、ってだけです。
プロの執筆する小説では概ね「……」が使われていますが、表現の方法として単独で使われている方もいます。
その方が世界観を表現できるし何も間違っていません。
例えば、息が詰まっているような文章を書くとして……
三点リーダーがひとつ
はぁ…っ、はっ、はっ…。
僕は息を切らし、ただ走った。
三点リーダーがふたつ
はぁ……っ、はっ、はっ……。
僕は息を切らし、ただ走った。
ふたつだとため息のようにも思えます。
──なので「……」とするべきなのでしょうが、ひとつしか使わない時があります。
ダッシュ(―)の使い方
この──(ダッシュ)も三点リーダーと一緒で2個並べて使うルールがあります。
空は今日も明るく、いつもと変わりない。しかし彼女は言った。
「ねぇ……」
その言葉に耳を疑った。
──また台風がくるというのだ。
こんな感じですかね。ダッシュにも色々ルールありややこしいのですが……。ダッシュは本当ゲシュタルト崩壊するので書く気になりません。
こちらのブログさんがダッシュについてわかりやすく、丁寧に書いておられます。是非見てみてください。
WordPressだとダッシュがくっついてくれない?
余談ですが、WordPressで―を2個並べて使うと「――」くっついて表示されない事があります。
これが気になる方は「――」を使えばいいと思います。
「――」は「けいせん」で変換すると出てくるので、これを2個並べると繋がるようになります。
―― ←ダッシュ
―― ←罫線
WordPressで―ダッシュを使いたい
ダッシュを使いたい、または文字の間隔広げてるから罫線でも繋がらない! そんな人は……
/* ダッシュの場合 */
<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>
/* 罫線の場合 */
<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>
─に直接HTMLコードを書き足すのが楽です。面倒なので使わないのが一番楽かもしれません!
まとめ
三点リーダーとダッシュについて少し触れましたが、個人的には「正しい使い方」という言い方はしなくても良いと思うのです。まあ人それぞれですが。
私は「……」を使っていきます。